派遣会社の営業職は、辛くて離職率が高く、精神的にも肉体的にも大変というイメージだと思います。確かにそのイメージ通りですが、3年間派遣会社の営業職を経験して思ったことはモチベーションが高い人と接することが出来たり、自分の限界・能力が上がったりと決して悪いことだけではありません。今回は、3年間派遣会社の営業職をしてみて、その先に見えてくるものもあり、得られたこともあるので私の経験談を元に話していきます。派遣会社の営業職に興味を持っている人は、是非、参考にしてみて下さい。
派遣会社の営業職の主な業務内容
・新規営業
・ルート営業
・派遣社員のフォロー、管理
・マッチング
・事務業務(SF入力、請求書、スキルシート作成など)
派遣会社の営業職は、他の業界の営業職と同じ業務内容もありますが、それに加えて派遣社員(スタッフ)のフォロー・管理が加わります。派遣社員のフォローは、業務内容の肝にもなり、派遣会社の営業職にとっては、仕事上、自分の売り上げにも直結してくるので大事な業務内容でもあります。
派遣会社の営業職がつらいところは、仲介業なので、板挟みになることもあり、人とのコミュニケーションの量が多いところだと思います。
私の場合は、新規営業は苦手なのであまりしたくなく、どちらかと言うと人とのコミュニケーションが好きで、純粋に人の人生の中で大切な”仕事をする”相談役になり、手助けが出来たらなと思ってたので、割と自分には合っていたのかなと思います。
派遣会社の営業職がツライ理由
派遣会社の営業職はよくブラック企業と言われていて、とにかく残業が多いイメージだと思います。私が働いていた時も、とにかく派遣会社の営業職は仕事量が多く、勤務時間内に終わらないことも多く、体育会系の会社が多いのも事実です。
なので、体育会系の雰囲気が苦手だったり、あまりにも生真面目な性格だと体育会系の雰囲気についていけず、辛い思いをしてしまうかもしれません。
ただし、近年では労働法関係の規定が変わったりしているので、会社によっては勤務時間が決まっていて残業はあまりすることなく、体育会系のイメージとは違う会社も多くなってきています。
勤務時間よりも離職理由で多いのは、派遣会社の営業職の業務内容でもある、派遣社員のフォロー・管理が大変ということがあります。
毎日、人と深く関わることが多く、自分が受け持つ派遣社員が多くなってくると、契約状況の管理、相談、交渉などをそれぞれ行なっていかなければならず、派遣会社の営業マンが呼び出される時は、ネガティブな相談も多いので、メンタル的に辛くなる場合も多くあります。
派遣会社の営業職の給与相場
派遣会社の営業職の給与相場は、年収400〜800万円となっており、平均額は450万円程度となっています。営業職の総合の平均年収は440万円なので、給与相場としては低くはないですが、決して高くもありません。
派遣会社の給与形態でありがちなのが、”みなし残業代制度”です。みなし残業代制度とは、簡単に言うと給与の中に基本給+時間数に応じての残業代が組み込まれている給与形態のことです。
給与の中に初めから残業代が組み込まれているので、一見、残業ありきと思う人もいるかもしれませんが、あくまでも見込み残業のことなので、無理をして残業をするものではなく、実際の残業時間が少なければ、支払われる残業代は給与の面から言えば、得をすることになります。
派遣会社の営業職を経験して得られるもの
派遣会社の営業職はツラいことにフォーカスされがちですが、実際に働いてみると派遣会社ではないと得られない経験を得ることも出来、その経験を元に将来の設計をすることにも役立っていきます。
派遣会社の営業職で得られるスキルは、コミュニケーション能力・人材に関するノウハウがメインになり、会社経営をするにあたっても必要なスキルの経験を積むことが出来ます。
営業職とは言っても、契約を取るだけではなく、スタッフには満足・納得した仕事や職場環境をしっかり提供し、企業側には人材に関するニーズに応えることが重要なので、問題解決する力、人材を育成したりマネジメントする能力が必然的に身に付きます。
また、派遣会社の営業職に就いている人の中には、起業を目指している人、自分で何かをやろうと行動力が高い人も多いので、モチベーション高く、起業思考へと刺激を受けることも多く、より多くのビジネスマインドを知ることが出来ます。
ビジネスマインドは非常に重要で、起業やフリーランスなど、自分で何かビジネスをする時に必要なマインドセットなので、人生設計の目標が高い人が近くにいると、自然とモチベーションが上がりスキル上達も早く、自分のビジネスのイメージの幅も広がります。
派遣会社の営業職がツライと思ったら
派遣会社の営業職がツラいと思ったら、社内での部署を変えてみる・転職を考えてみましょう。ちなみに私の場合は、派遣会社の営業職は3年と決めていたので、転職か留学かを考えて、アメリカへの留学を果たしました。
もし、派遣会社の営業職の業務内容は好きだけれども、あまりにもストレスがたまってしまい健康面が気になる、残業が気になるなど、転職まではなと考えているのであれば、思い切って同僚や上司に相談してみましょう。会社によっては、意外と簡単に部署変え、職種変えが可能だったりもします。
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派遣会社の営業職に向いている人
メモ
・問題解決をすることが得意な人
・コミュニケーション能力が高い人
・起業を目指している人
派遣会社の営業職は業務が多く、人材を扱う職業なので、常に問題はつきものでトラブルは日常茶飯事になります。なので、日々の問題を早めに見つけて、解決を試みることが出来るマインドを持っている人が向いています。
また、問題の中には、人間関係のトラブルも多いので、うまく立ち回ることが出来、人の心を動かすようなコミュニケーションが出来たり、意識的にコミュニケーションが取れる人も向いています。逆に言うと、人から何か言われたらすぐに押されてしまったり、人に影響されやすい人は、派遣会社の営業職には向いていないと言えます。
まとめ:派遣会社の営業職を経験したその後
今回は、元派遣会社の営業職を経験した筆者が、派遣会社の営業職の業務内容やツラい理由などを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
派遣会社の営業職のイメージは、決して良いものではなく、ツラい・残業が多い・その割に収入が少ないなど、ネガティブなことが多いと思います。実際に経験をすると、確かにツラい面も多いですが、その辛さを乗り越えることにより大概のことでは動じなくなり、行動力のスキルが上がります。自分のスキルに自信をつけることにより、モチベーションが上がり、ライフプランや目標が具体的になっていき、辿り着くまでの道が開けてきたりします。私の場合は、派遣会社の営業職を通して学べたことが多くありましたが、自分の理想のライフプランに合った仕事をすることをおすすめします。