実際にアメリカで運転免許を取るのは、日本と比べると簡単です。運転免許を取るための費用は安く、時間もそこまでかかりません。しかし、ある意味DMVは、地獄と言われています。今回は、運転免許を取るのは簡単なのに、なぜDMVが地獄と言われているのか、また、アメリカで運転免許を取る方法を、順を追って紹介していきます。これからアメリカで、運転免許を取る予定の人の参考になれば幸いです。
本当にDMVは、地獄なのか!?
DMVとは、”Department of Motor Vehicles”の頭文字を取った略で、日本の運転免許センターにあたります。アメリカでは、ほとんどの公的機関は、略称で表され、よく使われる略称であります。
地獄と言われる理由は、とにかく混んでいるということです。筆者も経験がありますが、まずは問い合わせするにも電話は、まず繋がりません。
DMVのホームページから予約もできますが、混みすぎているせいか、直接お問い合わせ下さい的な感じで、予約も出来ないことが多いです。
そうなると、直接DMVに行かなければならないですが、朝9時からなのに1時間前には、すでに列が出来てたりもします。(田舎のDMVはそこまでではない)
まさに、DMVは一日がかりで行かなければならず、時間がない中では面倒な、地獄のような場所なのです。
DMVで出来ること
・運転免許証の更新、内容の修正
・IDのみの発行
・筆記試験、実技試験
上記が主にDMVでできることで、
オンラインで出来るものもありますが、SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)を持っていないと免許証の更新や修正でも、直接DMVに行く必要があります。
アメリカで使える公的なIDは、パスポートか運転免許証しかないので、運転する必要がなくても、IDだけでも作っておくと、パスポートを持ち歩く必要もないのでおすすめです。
アメリカの運転免許証を取るには、日本のように教習所に行く必要はないので、お金と手間が省けます。教習所がないせいか、交通事故率は高く、運転が荒い人も多いのでアメリカでの運転は、特に気を付ける必要があります。
運転免許を取る方法〜筆記試験〜
【基本的な流れ】
・オンラインで筆記試験の予約をとる
・筆記試験を受けて、合格なら仮免
アメリカで運転免許を取るための方法は、まずは筆記試験を受ける必要があります。
筆記試験は、実技と違い、どこのDMVでも共通で受けることが出来ます。DMVの中には、筆記試験のみ受け付けているところもあり、筆記試験と実技を違う場所で受けるのもありです。
筆記試験の場合は、割と空いているDMVが多いので、オンラインで予約が取れなければ、直接DMVの窓口に行っても、待ち時間は少ないです。筆記試験は、PC、タブレットで行い、順番に人が入れ代わるシステムになっています。(日本のように一斉にスタート、フィニッシュではない)
筆記試験は、日本語・英語どちらか選ぶことができ、英語に自信がない人には、日本語で受けることをおすすめします。
ただし、注意が必要で、筆記試験の問題の日本語が、変に翻訳されていて、書いてある日本語の意味がわからないこともあり、多少の試験勉強はしてから行った方がよいです。日本語だからといっても、油断は禁物です。
筆記試験の問題は、アメリカロサンゼルスであれば、日本人コミュニティーがあるので、アメリカ在住の先輩に聞けば、情報収集はできます。そのほかにも、ネットで検索すれば、出てきます。
問題は3パターンあり、ほとんどが似たりよったりの質問で、基本的な道路標識・右左折の仕方・アルコールの違反基準値など、日本の運転免許でも必要な、最低限のことさえ覚えておけばOKです。
筆記試験に合格すると、仮の免許証がもらえます。日本と一緒で、仮免の場合は、一人では運転してはいけませんし、仮免中と張り紙など、周りの人にも知らせる必要があります。
運転免許を取る方法〜実技試験〜
【実技試験で必要なもの】
・試験を受けるときに使う車
・車の登録証(車の名義人の確認※友人の車でOK)
・車の保険(必ず、保険に入らなければいけないため)
アメリカで運転免許を取る方法の中で厄介なのは、実技試験です。
試験の内容が厄介なのではなく、試験を受けるためには、自分で車を用意しなければいけないので、面倒なのです。それに加え仮免の状態なので、一人では運転できなく、誰かに付き添ってもらう必要があります。
ほとんどの人は、友人にお願いをして車を借りる方法を取っていますが、仮免で運転免許を取りに行く目的であれば、レンタカーも借りることができます。
アメリカの運転の実技試験は簡単で、DMVのある場所にもよりますが、ほとんどの実技が、DMVの周りの公道を一周して終わりです。
高速道路も走らず、縦列駐車などもないので、日本ではペーパードライバーだったという人でも、アメリカの運転免許を簡単に取ることができます。
DMVによっては、昔からいる厳しめの教官なるものが存在するので、もしそういう教官に当たったら理不尽に落とされる可能性もあるようです。実際に、筆者の友人が経験しています。
運転免許の申請に必要なもの
・パスポート(ビザ)、SSN
・I-20(学生)、I-94
・申請費用($36)
DMVの窓口に行く前に申請書に必要事項を記載する必要があります。申請書には、自分の身長(フィート)・体重(ポンド)・髪、瞳の色を聞かれるので、単位がわからなければ、事前に調べておくといいでしょう。
短期での観光目的であれば、国際免許証を持っていれば、アメリカでも運転することができます。国際免許証は発行してから1年間有効となっていますが、留学・就労ビザで入国しているのであれば、国際免許ではなく、DMV発行の正式な、アメリカの運転免許を取ることをおすすめします。
まとめ
アメリカで運転免許を取る方法は意外と簡単で、費用も時間も日本ほどかかりません。日本では、教習所で一定時間の教習を受けなければいけませんが、アメリカでは、筆記試験と実技試験の2ステップで、運転免許を取ることができます。運転免許の試験自体は簡単ですが、DMVは混んでいることが多く、地獄のようにめんどくさいことも多々あるのが現実です。