アメリカのミルクの種類は、動物系のものから植物性のミルクまで数多くあり、どれを買おうか迷ってしまいます。そこで今回は、アメリカの動物系のミルクと植物性ミルクの種類を紹介していきます。動物性ミルクでも低脂肪・無脂肪などがあり、植物性ではココナッツミルク・アーモンドミルクなど、乳製品ではないミルクの種類もあるので、好み・健康状態などに合わせて使い分けてみることをおすすめします。
アメリカのミルク事情
アメリカのミルクの種類は多く、牛乳の種類だけでも5種類あり、また”milk”表記のものだけでも種類が多く、"milk"表示でも日本語の牛乳とは異なる場合もあります。
アメリカに来たばかりの頃は、milk表記を見て完全に牛乳と思い買ってきたら、味の付いた牛乳のようなものだったこともあります。
アメリカの牛乳の消費量は日本と比べても多く、その背景にはパンやシリアルなどの牛乳が合う食文化も関係しています。近年アメリカでは、動物性の食品・製品は使わないヴィーガンなどの思想を持つ人も増えてきているので、"No Dairy"表示のミルクも増えてきています。
アメリカのカフェでは、必ずと言って良いほど”普通の牛乳で良い?”と聞かれます。乳製品を気にしている人が多いことが背景にあるのと、アメリカは食に関してはカスタマイズが出来る幅が広く、ホールミルクの代わりにソイミルク・アーモンドミルクの組み合わせも人気があります。
アメリカの動物系ミルクの種類
アメリカのスーパーで販売されているミルクの種類は多く、動物系のミルクは大きく分けると、5種類あり、それぞれ牛乳、低脂肪、無脂肪があり、その他に特定の成分が入っていないミルクがあります。
またアメリカのミルクには、ビタミンなどの成分が加えてあるものも多くあるので、カルシウムだけではなく、他の成分も得ることが出来るミルクも多いです。
動物系ミルクの種類①牛乳(3.25%〜):Whole Milk
アメリカでは普通の牛乳のことは”Whole Milk”(ホールミルク)と言い、いわゆる生乳・全乳で、一般的には加工はせずに低温殺菌のみされているミルクです。
乳脂肪分は3.25%以上とミルクの中では一番、脂肪分があり、アメリカの牛乳は全体的にどのブランドのものも日本の牛乳と比べると味が薄く感じます。
私が初めてアメリカの牛乳を飲んだ時には、低脂肪牛乳かな?と思ったほどです。
近年のアメリカは健康ブームなので、脂肪分、ビタミン、グルテンなどの成分に気を付けている人が多く、脂肪分が少ないミルクが売れているのも現状です。(肥満大国なのもあると思います。)
脂肪分の表記は国によって変わり、日本の牛乳表示は脂肪分3.0%に対して、意外にもアメリカは脂肪分3.25%以上の脂肪分でWhole Milk表示が許されています。
動物系ミルクの種類②低脂肪牛乳(2%):Reduced Fat Milk
アメリカの低脂肪牛乳は、乳脂肪分2%以下のミルクを指し、”Reduced Fat Milk”表示が基本です。脂肪分が減っている分、その代わりにビタミン、マグネシウムなど、ミルクブランドによっては違う成分が加えられているミルクもあります。
動物系ミルクの種類③低脂肪牛乳(1%):Low Fat Milk
アメリカのミルクの低脂肪の中にも種類があり、"Low Fat Milk"は乳脂肪分1%未満のミルクを指します。脂肪分を気にしている人やホールミルクの動物的な匂いが苦手な人にもおすすめです。
脂肪分が軽くなるので、口当たりは良く飲みやすく、アメリカでも定番のミルクの種類です。
動物系ミルクの種類④無脂肪牛乳:Skim Milk
スキムミルクは、動物系ミルクの中でも無脂肪のミルクで肥満を気にする人にはおすすめです。ただし、ホールミルクに含まれている脂肪分は天然由来のものなので、特段、ミルクの脂肪分が悪いわけではないことも理解する必要があります。
動物系ミルクの種類⑤ラクトースフリー牛乳:Lactose Milk
ラクトース(乳糖)とは、哺乳類の母乳に含まれている成分で、乳製品を食べるとお腹を壊してしまう人は、ラクトースをうまく体内で分解出来ない傾向が強いです。
自分の体質に合わせて選ぶと良く、ラクトースが苦手な人は、ラクトースフリーミルクがおすすめです。
アメリカの植物系ミルクの種類
①ソイミルク(豆乳)
ソイミルクは大豆から出来ているミルクで、植物系ミルクの中では王道のミルクです。アメリカでも植物系ミルクの中では一番人気で、スターバックスのカスタマイズでは定番のミルクです。
②アーモンドミルク
アーモンドミルクは、ミルクの中では最もアレルギーが少なく、他のミルクの種類だと飲めないという人でも飲みやすいミルクです。また栄養価が高く、食物繊維が特に多いので、便秘解消にも繋がります。
③オートミルク
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オートミルクは、植物系ミルクの中では一番注目を浴びていて、オートミルクを使ったメニューもアメリカのカフェでは増えてきています。
オートとは、オート麦のことで食物繊維が豊富なことで知られていて、美容や健康面でも注目されています。
④ココナッツミルク
ココナッツミルクは、アメリカではお馴染みのミルクで、ココナッツ由来のミルクです。ココナッツ特有の甘さと爽やかな喉越しは美味しく、ココナッツが好きな人にはおすすめのミルクです。
ココナッツに関しても栄養価が高く、アメリカではココナッツミルクだけではなく、ココナッツウォーターも人気があります。
⑤フレーバーミルク
フレーバーミルクは日本でもありますが、アメリカで見るフレーバーミルクは、圧倒的にチョコレートが多くたまにストロベリー、メープルシロップなど、変わった種類もあり、甘いミルクを好む人にはおすすめです。
アメリカでおすすめのミルクブランド5選
①HORIZON
HORIZONは、アメリカでも30年以上の歴史があるオーガニックミルクのブランドです。ミルクの種類も多くあり、カルシウム、マグネシウムの他にDHC、オメガ3など、体に良い成分を配合しているミルクが特徴です。
普段摂取出来ない成分をミルクで摂取出来るのは、一石二鳥な感じがして体に良さそうです。味もアメリカのミルクの中では濃い方なので、牛乳らしいミルクが飲みたい人にもおすすめです。
②Broguiere's Dairy Farm
Broguiere's(ブロギエルズ)のミルクは、アメリカ、南カリフォルニアで販売されているミルクのブランドです。
低脂肪ではないホールミルクがメインで、フレッシュで味が濃く、ミルクらしくビンで販売されているのも良いです。ミルクの他にもチョコレートミルクもあります。
③ORGANIC VALLEY
ORGANIC VALLEYは、オーガニックミルクのブランドです。パッケージに作り手のサインが印刷してあり、オーガニックなこともあり人気のあるミルクブランドです。
④Dairy Pure
ラクトースフリーミルクでお馴染みのDairy pureは、ビタミンDも配合されていて、栄養価も高くお腹も壊しにくいのでおすすめです。
⑤Lactaid
まとめ
今回は、アメリカの動物系・植物系ミルクの種類を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
アメリカのミルクの種類は多いので、自分の体質に合った成分配合のものやお好みの脂肪分のミルクを選ぶことをおすすめします。
動物系ミルク以外にも植物系ミルクの種類も多く、健康ブームのアメリカでは特に、ミルクの種類にこだわっている人も多く見受けられます。