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アメリカがノマドワーカーに向かない理由とは?

パソコン一つで仕事ができ、世界を旅行するように、自由に生きられるノマド。最近では、ノマドワークに憧れる人も多く、アメリカのカフェでも多く見かけます。ノマドで快適な生活を送るには、国、地域によっても変わり、アメリカはどちらかと言うと、ノマドには向かない国の一つなのではないかと思います。そこで今回は、アメリカ在住者だからこそ、よくわかるノマドワーカーに向かない理由を紹介します。

ノマドワークとは?

ノマドワークとは、パソコン、タブレット、スマートフォンなどのIT機器を使って仕事をし、固定のオフィス、いわゆる出勤する場所を、持たずに働くワークスタイルのことです。

ノマドという言葉は、英語の"nomad"もしくはフランス語の”nomade”から来ていて、いずれも遊牧民という意味です。

英語のnomadの場合は、日本語のノマドと比べると、IT機器を使ってというよりは、季節労働者や遊牧民のようにフラフラとのような使い方がされます。

アメリカでは、同じノマドでも、デジタルノマド(Digital nomad)が、日本でイメージするのものに近く、よりITに特化した、まさにパソコン1つでwifiがある限り、どこででも自由に仕事をすることができます。

遠隔でもできる仕事なので、リモートワークとも言えます。

ノマドは、働きながら移住していくワークスタイルですが、よく混合されがちなのがフリーランス(freelance)です。

フリーランスとは、簡単にいうと個人事業主という意味になります。決まった企業・団体などに属していなく、業務を請け負って仕事をこなす人は、フリーランサーと呼びます。

なので、定住せずに、その都度、業務を請け負いリモートワークしている人は、ノマドフリーランスになります。

アメリカでノマドが向かない理由

アメリカにもたくさんのノマド生活者がいます。その中でも、日本円で稼いでいるノマドワーカーにとっては、物価が高いのが、向かない理由の上位になります。

物価の他にも、日本から飛行機で約14時間ほどかかるので、距離的な問題もあります。遠いほど航空費もかかってしまい、定期的に日本に帰りたいと考えているノマドワーカーにとっては、不利かもしれません。

また、アメリカの物価は高くなっていますが、州によって幅があり、特にニューヨーク・カリフォルニアなどの主要都市は、年々、上昇傾向にあります。(ロサンゼルスでは、消費税9.5%、最低賃金$13.25 2019年現在)

最低賃金は、毎年上げる予定で、$15までは上げ続ける予定だそうです。(中小企業に関しては、多少の遅れあり)

 

【アメリカ】固定費が高い

アメリカは日本よりも物価が高く、家賃・光熱費・生活用品などの固定費が高くつきます。

数日から数週間の短期間であれば、それほど問題はないですが、1ヶ月以上の滞在であれば、ある程度の出費は考える必要があります。

カリフォルニアでは、ワンルームでも$800(約8万7,000円)以上し、ルームシェアであれば、もっと安い場所もありますが、あまりにも安いと治安・仕事環境・交通手段など、不便な面も出てきます。

家賃が高いこともあり、アメリカのノマドワーカーは、家を持たずに車で生活している人も多くいます。アメリカでノマドワーカーをするのであれば、ある程度の出費の覚悟をしましょう。

【アメリカ】ビザのハードルが高い

アメリカ現地で、ノマドワークをしたいのであれば、労働許可証を取得する必要があります。ビザの申請には、事前の準備が必要で、必ず取得できる保証もなく、時間もかかります。

また、目的もなく、何度もアメリカを出入りしていると、かなり怪しまれるので注意が必要です。自由な国ですが、その分規制も厳しい部分があります。

バンコク、エストニアなどでは、ノマドビザなるものが構想されていたりと、国によってかなり対応が変わってきています。

通常、ノマドワーカーが海外に滞在する場合は、ノービザまたは、観光ビザで滞在するのが一般的ですが、滞在した国を気に入り、さらにノマドビザなるものがあったら、ノマドワーカーにとっては夢が広がります。

【アメリカ】Wi-Fiなどの仕事環境

デジタルノマドワーカーには、不可欠なwi-fi環境。アメリカでのwi-fi環境ですが、カフェも多くあり、大抵のカフェ、レストラン、ショッピングモールには、フリーwifiが設置してあります。カフェにもよりますが、フリーwi-fiなので、混雑していると繋がりにくくなったり、または繋がらないこともしばしあります。

アメリカは、技術は進んでいるものの、インフラ整備が弱く、wi-fi環境は強くないです。

筆者は、at&tで月$50のwifiプランですが、時間帯によって(特に夜)は、繋がらずフリーズしてしまうこともあります。厄介なのは、上のプランだからと言って、必ずしもスピード改善、切断対応されるわけでもないということです。

wi-fiの設置率は高いですが、wi-fiのクオリティという面では、弱いという印象です。

ノマドワークが向いている国

人それぞれノマドワークが向いている国の指標はありますが、一般的に、インターネット環境・生活費(物価)・気候がポイントです。

 

・エストニア

エストニアの生活費は平均ですが、家賃・交通費などの固定費が安く、多くのノマドワーカーに人気があります。インターネット環境、インフラ整備も整っているので、デジタルノマドがより一層集うことにより、さらにノマドワーカーにとっては働きやすい国となっています。

ノマドワークを通して、ハイテクスタートアップもしやすく、今後はノマドビザの構想もあるようなので、注目の国の一つです。

 

・タイ(バンコク)

タイは、物価がかなり安く、生活費が日本の3分の1程度で抑えられるので、ノマドワーカー初心者にとっても定番の国です。

また、ノマドワーカー、フリーランサー向けの外国人コミュニティーも数多く存在し、情報も収集しやすいです。物価が安い上に、ゲストハウス、ルームシェアなど、移住環境も充実しているので、住みやすい環境で節約もできそうです。

 

・ポルトガル

ヨーロッパの中では、物価は中程度、美しい景色、料理が美味しいなど、ヨーロッパならではの観光も楽しめます。ポルトガルは、ノマドワーカー、フリーランサーを積極的に呼び込んでおり、それに対応してよりノマドワーカー向けに、税金の面でカバーされています。

 

・ハンガリー

ハンガリーは、ヨーロッパの中でも一番、物価安く、ヨーロッパとアジアが融合しているような国ということで人気があります。

ヨーロッパは、インターネット環境が良く、スピードが早い国が多いですが、その中でもハンガリーはインターネットスピードが早く、ノマドワーカーにとってはストレスフリーの生活が送れます。

まとめ

近年では、ノマドワーカー、フリーランサーが増えており、インターネット環境があれば、どこでも生活できるので、魅力的な働き方の一つとなっています。世界でも国によっては、ノマドに対して一定の評価があり、積極的に支援、プログラムなどを、提唱している国もあります。

その点でいうと、アメリカはノマドワーカーには向かない国と言えます。主な理由としては、物価が高く、他の国よりも生活費がかかるからです。アメリカでノマドをするのであれば、単価アップ、受注先を増やすなどの対応をし、お金に余力を持たせることをおすすめします。

また、アメリカで生活をしたいと考えているのであれば、デジタルノマドワーカーの枠を越えて、現地で仕事を探すのもありです。

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