育児はいかなるときも大変ですよね。子供を授かる前までは、なんとかなると育児を甘くみていました。育児は国を問わずに大変ですが、日本とアメリカでは育児の方法も異なることもあります。
そこで今回は、アメリカの育児での大変さや日本との違いなどを紹介していきます。
育児をするにあたってのルール・やり方の違いを知って、より自分にあった育児のやり方を知ってもっと楽に育児をしたいですよね。
アメリカの育児が大変な理由
日本での育児の経験は残念ながらないのですが、日本に住む友人や一時帰国などを通して知る日本とアメリカの育児は少し違うなと感じました。
アメリカの育児は日本の育児と違って、自宅保育が長い印象です。日本に住んでいる友人に聞くと、早い人では生後数ヶ月から保育園に通っている子もいて驚きました。
アメリカの育児は自宅保育期間が長い
アメリカで自宅保育が長い家庭が多いのは、ズバリ金銭面が大方を占めていることが多いです。
アメリカでは、プリスクール(幼稚園2歳頃〜3歳)に入るまでは、ナニーやベビーシッターに依頼する必要があります。
ナニーやベビーシッターに頼むとかなり高く、自分が外に出て仕事をするよりもはるかに出費の方が多くかかってしまうケースも多いのです。
デイケアーに預ける選択肢もありますが、ナニーやベビーシッター個人に依頼するよりは金額が安いことが多いですが、それでもプリスクール並みに高いです。また、子供の安全面を考える家庭も多いので、結果的には2歳〜3歳までは自宅保育を選ぶ人が多いかもしれません。
ちなみにプリスクール(幼稚園)のお金事情ですが、義務教育の小学校に入るまではお金がかかります。
日本ももちろんお金を払う必要がありますが、日本と違いアメリカの幼稚園の値段は平均でも$1,500〜(約20万円以上)かかります。住んでいる地域にもよりますが、ロサンゼルスでは、高いプリスクールだと$3.000(約40万円以上)という話も聞きます。全体的に育児におけるこの金額は想像よりもはるかに高く、家庭の経済状況を考えてしまいます。
生活費が高い
アメリカの物価が上がり続けているというのは、よくニュースなどで耳にすることも多いと思いますが、本当に物価が高くなりどこまで上がるのだろうと不安にもなってきます。
10年前にロサンゼルスに来た時には、例えばワンルームの部屋なら$1,000(約15万円)以下もザラにありましたが、今では$1,000以上は普通で、下手をすればそれでも治安の悪いエリアしか見つからない可能性があるくらいです。為替も当時とは大きく変化しているのでより高く感じます。
家賃がそれだけ高いということは、生活用品の物価も直実に上がっており、育児に必要なミルクやオムツなど、その他細々としたベビーカーなど一式を考えるとかなり出費が多くなります。
もちろん収入もそれなりに上がってはいますが物価の上がるスピードが早く、収入の上がりが追いついていないというのが現実です。育児をするにもお金がかかりますし、子供が成長するにつれて出費も多くなっていくのでアメリカでの育児はかなりハードルが高いです。
近くに親族がいない
日本からアメリカに来た場合だと少なからず、自分の親族は近くにいないことが多く、育児で何かあった場合にすぐに頼れる人がいなくて大変なこともあります。日本だと自分の親が近くにいることも多く、自分の親に気兼ねなく子供を預けたり、一緒のお出かけなども出来るので安心感があります。
特に2人目などを考えている場合には、一時的にでも預けられる人が近くにいないので、その時にどうするかを考える必要があるので大変なことも多いです。
アメリカの育児は、親が付きっきり?
アメリカでは州によって法律や条例が異なりますが、子供に対しての法律もしっかりと規定があります。
例えば、カリフォルニア州では、14歳までは一人で留守番をさせることは出来ない法律があります。
他にも子供と20マイル以上は離れてはいけなかったり、それに伴い、車に残すのも禁じられていたりします。もし、それらの違反行為をして、目撃者に警察に通報をされた場合は、罰則や罰金が発生します。
日本ですと家の鍵を持たせて少しの時間なら留守番をしてもらったり、子供たちだけで買い物などへ出かけることも出来ますが、アメリカでは中学生くらいになるまでは、子供たちだけの行動はさせられないので、親が付きっきりにならざるを得ず比べると育児も大変かなと思います。
日本の育児に慣れていると思わず、違法行為をしてしまう場合もあるので、アメリカで育児を始める場合は注意が必要です。
アメリカの育児では習い事をさせないといけない!?
日本での育児でも子供に習い事をさせている家庭は多いと思います。
個人的にアメリカでの育児の方が習い事も重要だなと思うのは、学校での教育にあります。
日本では学校で教えてくれることの範囲が幅広く感じられますが、アメリカでは例えば、水泳や音楽、スポーツ(部活)などの習得は限られるなと感じます。
水泳やスポーツ系は、個人的にスクールやクラブに入らないと日本のように教育カリキュラムには入っていないので、場合によっては習得機会を逃してしまう可能性があります。
習い事ではエキストラで習うというよりは、習いたいことはどんどんやらせた方が習得出来るチャンスが広がります。
習い事が増えるとその分、毎月の出費や送り迎えの必要性が出てくるので、大変になりますよね。
最後に
アメリカでの育児は、日本とは少し違う点も多いのではないでしょうか?
何はともあれ、物価が上がっているアメリカでの育児はとにかく何でも高く、幼稚園に至っては家賃よりも高いところもあり、経済面でのハードルの高さが否めません。
我が家も幼稚園に入れる年齢までは、自宅保育で育児をしていました。
アメリカでは子供と一緒にいる時間が割と長いのでその分、家族と仲が良い家庭が多いイメージなのかなと思います。